
みなさん、カレーは好きですか?私は大っ好きです。
特に、スパイスカレー!
どれくらい好きなのかというと。
そうです、これは私の家にあるスパイスたちです。
クミンにカルダモン、ソマーク、カイエンペッパー、ターメリック、シナモン、コリアンダー、ガラムマサラ、マスタードシード、クローブ、ナツメグ、フェンネル、フェヌグリーク、ベイリーフ…
スパイスカレーが好きすぎるので、独学でスパイスカレーづくりをはじめました。
しかし、これだけのスパイスをつかっても、なかなか納得のいく味が完成しない。
外食は行列に並ぶのに時間がかかるし、いっそのこと、お店で食べるよりも安く、プロ級の味を家でもつくれないだろうかと考えた末…
大阪が誇るスパイスカレーの名店に、看板メニューのレシピを教えてもらいました!
目次
1. これぞ、大阪名物!?元祖スパイス創作料理店「ラヴィリンス」
今回ご協力いただいたのは、カレー好きなら知らない人はいないというほどの超有名店「ラヴィリンス」さん。
テレビや雑誌など、あらゆるメディアに登場されています。
そしてこちらが、店長を務める「ぐっさん」こと、谷口さんです。

ひええ、超ワイルド!!!カウボーイハット(?)がこんなにも似合う男性が、日本には存在したんですね。
そんな、ダンディでワイルドなぐっさんが手がける、カレーがこちら!

ラヴィリンスの看板メニュー、「ネギまみれの肉キーマカレー」。
写真のものは、にんにくの芽をプラスした、スペシャルバージョンです(1,000円)。
カレーというより、肉そぼろごはんじゃね…?
というのが、私の初見の感想。
しかし食べてみると、たくさんの人々をとりこにした、その理由がわかりました。
噛むと、じゅわっと広がる肉の旨み、そしてシャキシャキのネギとにんにくの芽。
辛くないのかな?と思っていたら、後からスパイスがぶわっと追いかけてくる!!
こんなカレー、食べたことない!新食感、新発見の味わいです!!


私が思うカレーって、黄色くて、ルゥがかかっているものなのですが、ネギまみれの肉キーマカレーは、いわゆるカレーっぽくないですよね。それはどうしてなんですか?

大阪にはカレー店がたくさんあるけど、正直似たようなカレーが多いなと思って。どこも出してない、ラヴィリンスだけのカレーを出そうと思ったんや。

たしかに、それぞれのお店のカレーを味だけで見分けろって言われたら、なかなか難しい気も…。その点、ネギまみれは絶対どこにもないし、ラヴィリンスだけの味ですよね。

そう。俺は、カレーって何?カレーの定義は?ってことを、ネギまみれを通して、大阪のカレー業界に投げかけてるねん。もともとは、ラヴィリンスカレーといって、欧風カレーを出してたこともあるんやけど、今はあえて封印してる。

え、なんで封印しちゃったんですか?もちろん、ネギまみれもおいしいですが!

スパイスカレーもできるでっていう証明かな。スパイスカレーって、もともとは食材が腐らないように、香辛料をかけることで発酵させて、旨みを引き出した料理。まあ言えば、ごった煮というか、色付きちゃんこ鍋みたいな!(笑)スパイス料理って、体を芯から温めてくれる、薬膳料理なんよ。

ごった煮って!色付きちゃんこって!(笑)カレーを、まずは薬膳料理として提供しようということですね。

そう。そのなかでも、ラヴィリンスの理論でやってきたから、ほかのカレー店と違うのは当たり前やねん。


と、言いますと?

スパイスカレーで大事なものは、塩・油・材料。塩と油を大量に使うお店もあるけど、胃もたれの原因になるし、味をごまかしたくないから、ダシを入れてる。あと、良い塩と、良い油をちょっとだけ。

スパイスカレーで、ダシ?ダシというと、どうしても和食のイメージがあるんですが…。

大阪には、ダシという誇れる食文化があるんやから、関西人はダシを取り入れたカレーに挑戦していかないとアカンと思うねん。

大阪ならではのカレーということですね。

うちでは、ダシとしてアガリクス茸のスープを使ってる。日本みたいに、室内でがんがんクーラーが効いているようなところでは、ニンニクやショウガよりも、アガリクス茸のほうが、芯から体を温めることができる。飲んだら、ぽかぽかしてくるよ。

すごい…!カレーづくりにかける想いと、その背景が壮大すぎて感動しました。そのレシピを教えていただくことって…

「OK!」

本当ですか!ありがとうございます!!!!

2. ラヴィリンスのぐっさん直伝!新感覚・ネギまみれの肉キーマカレー、いざ実践!
では、教えていただいたレシピを、私の家のキッチンでマネしていこうと思います。
用意した材料はこちら!
・合い挽きミンチ200グラム(牛6:4豚がベストです!)
・白ネギ1/2
・青ネギ(きざみネギ1パックで応用しました)
・にんにくの芽3本程度
スパイス類(それぞれ適量)
・塩
・カイエンペッパー
・クミンホール
・クミンパウダー
・ブラックペッパー
・ナツメグ
・コリアンダー
・ガラムマサラ
スープ(10mlほどのお湯に溶かしておいてください)
・ダシ醤油
・中華スープの素
スパイスは、スーパーでも数百円程度で買えるので、お持ちでない方はぜひこの機会にそろえてみてください。料理の幅も広がりますよ。
青ネギは、きざむ工程を省こうと、きざみネギを買いました。
1.材料をきざむ
白ネギ、にんにくの芽を、厚さ1センチ程度に切ります。

シャキシャキの食感をのこすために、輪切りで!
2.お肉にスパイスをまぜる
ミンチに、スパイス類を入れます(どれも小さじ1ほど)。


牛肉と豚肉が6:4の合い挽きミンチをつかうと、ええ感じに脂が出てくるで!
3.炒める
ミンチを炒めて、白ネギを投入。
脂が出てきたら、中華スープの素とダシ醤油を合わせたスープを、脂と同じ量だけちょっとずつ入れて、炊いていきます(お肉が硬くならないように、火の通しすぎには注意)。

スープは”味覇”とか、よくある中華スープの素を溶かしたものでOK!スープの量は、ドボドボ入れすぎないように気をつけて。お肉から溶け出た脂を、同量のスープで乳化させるというイメージや。

お肉と、スパイスと、スープが合わさった、とてもいい香りが立ち込めます。
このビジュアルと、香りで白飯3杯はいけますよ♪
スープが馴染んだら、別皿に入れて、冷まします。

一旦冷まして、スープの旨みをぎゅっと閉じ込めて!

にんにくの芽をしっかり炒めて、肉のタネを投入!
青ネギひとつかみ分を入れて、シャキシャキ感をつぶさないように、フライパンをあおってサッと火を通します。

にんにくの芽は、生のまんまだと香りがキツいけど、しっかり火を通せば大丈夫。

カレーというより、チャーハンとか中華料理をつくっている感覚ですね。
ここで味見をし、辛さが足りない場合はブラックペッパーを足してください。
4.盛りつける
完成したら、お皿に盛りつけて、最後のひと手間。

ガラムマサラをひとつまみ、パラパラとふりかけます。カレーの本格的な香りがふわっと広がり、食欲がかきたてられます!!

予熱で、スパイスがええ感じに香るんや〜!
完成!

見た感じ、上手にできています!
気になるお味は…

うまい!!!!ネギとにんにくの芽がシャキシャキ!肉にも味がしみてるぅ〜…。でもこれ、肉が豪華に盛っけられたチャーハン…?(笑)
ちなみに、かかった費用は約800円(材料は、実際に使った量で換算)。一人前、約400円と、お店で食べるよりも安く完成しました。
3. どこまでお店の味に近づけられたのか?ぐっさんの判定はいかに!?
せっかく、お店の味を直伝いただいたので、私の手づくりネギまみれを試食していただきました。


苦笑。
スタッフをされているぐっさんのお母様にも、試食していただきました。


やはりまた、笑われる。

えっと…そんなに駄目ですかね…。

これは、ただの“和風肉そぼろごはん”やな。スパイス感がほとんどないし、これはカレーではない…。

やっぱり、そう思います?(笑)

まず、スープが濃い。醤油辛さが勝ってしまってる。そして、煮込みすぎ。グツグツ煮込むと、お肉が硬くなるから。


き、厳しい…。

ランチの残りがあるから、食べてみい。

お、おいしい…!お肉がふわっふわでジューシー、スパイスもちゃんと効いていて、これは間違いなくカレーです!!!!!


せやろ、スパイスをもっと入れないとあかんな。ブラックペッパーで、もっと辛みを出さないと、ただの肉そぼろごはんやわ。

ま、参りました…!
ここまでお読みいただいた皆様、誠に申し訳ございません!
今回のチャレンジ、お店の味を再現することが…

できませんでした〜(涙)

そんな簡単に、お店の味に追いつかれても困るわ!また、つくって持っておいで♪
ということで。
再チャレンジ。

ぐっさんにチャンスをいただいたので、第2回目の試食をしていただきました。
今回のネギまみれは、前回の反省を生かしてつくりあげた、渾身のひと皿。
スープの濃さをすこし薄めにし、スパイスは前回の倍の量を投入(それぞれ、小さじ2杯程度)。また、お肉を炒めすぎないように注意しました。

ひと口。

お母様もひと口。

いかがでしょうか…?


△かなあ〜。

くううううううう!◎はまたもや、おあずけですか…涙

前回の反省をふまえすぎて、スープや肉の旨みよりも、スパイスの味が勝ってしまってるわ。スパイス料理としては良いと思うけど、スープの旨みが足りんかな。

スパイスとスープのバランス…難しい!!

火を入れすぎると肉が硬くなるから注意せなあかんけど、スープをもっと肉に染み込ませないと、今は味が薄く感じてしまうわ。ちゃんとスープで肉を炊かないと。ビビってしまってるのが、味にも出てるわ。

たしかに、恐る恐るつくっていました…。ぜんぶバレてる!!

あと、油は何を使ってるん?

こめ油です。

こめ油よりも、ごま油のほうがいいよ。こめ油やと、味の特徴がないからサッパリしすぎてしまうんや。ラヴィリンスでは、ピーナッツオイルを使ってるわ。油とスープをすこし足して、味を調整してみたから食べてみ。


スパイシーで、旨みがじゅわっときてウマイ…でも悔しい…。

スパイスとスープのバランスが肝やからなあ。これからもたくさんつくって、挑戦してみて!

師匠…!ありがとうございます!
お店のレシピを公開していただいて、2回も試食していただいた、ぐっさん。
本当にありがとうございました!!!
ハットもいいけど、キャップも超お似合い!ダンディズム〜。
TEL:06-6578-0015
住所:大阪市西区新町1-20-1
アクセス:四ツ橋駅から徒歩3分
営業時間:11:30~14:00 (LO) ※ランチは予約不可・先着順、売切れ次第終了。
18:00~21:00(コーススタート時間)【最大三組のみ完全予約制】
※当日の14時までに要予約
定休日:不定休
完全にお店の味を再現することはできませんでしたが、ラヴィリンス“風“の、ネギまみれの肉キーマカレーをつくりあげることができました!
カレー好きの方はもちろん、今晩のごはんの献立に悩んでいたお母さんも、ひとり暮らしで食費を節約したいあなたも、ぜひ!試してみてくださいね。










