
ベトナムから、東シナ海と南シナ海を飛び越えてこんにちは!

ネルソン水嶋です!
2011年末に現地に移り住み、旅行会社で働きつつ「べとまる」というサイトを運営しながらライターをしております。ベトナムの魅力をまじめに紹介しつつ、ドリアンを装備したりダチョウに乗ったり現地の紙幣で風呂を満たしたりして、日銭を稼ぐことが仕事です。

このまま人の親になるとまずいかも!?
さて、節約とベトナムがどう関係あるの?とお思いでしょうか! 画面にグッとお近づきください、実は…ベトナムでは、生活費がめっちゃ低く抑えられるんです。
節約したいならベトナム(東南アジア)に住もう!
以前ベトナムで暮らした生活費を計算したことがあるのですが、なんと年間73万円。私が東京都内で暮らしていた頃は年間250万円だったので、実に3倍以上の開きがあったのです。3年以上前のデータなので今はもっと高くなっているでしょうが、それでも驚嘆の金額でしょう。
と、ここで思いました。私は外国人(日本人)ということもあって、日本食は食べたいし、常にあったかいシャワーも浴びたいし、現地の人の平均値より高いはず。それでは、ベトナム人…とくに学生はどうなんでしょうか。生活費、もっと低いんじゃないの? 家だって、どんなところに住んでるの??
という訳で、ベトナム人学生さんの生活の実態を調べてみることにしました〜!
ベトナム人(学生さん)はどんな暮らしをしているの!?

ベトナム人の学生さんのお宅に到着!
やや、ちょっと錆びてるけど、立派なゲートじゃないですかぁ。
これは思ったよりお金持ちの方を選んでしまったか?
何はともあれ、進んでみましょう…。
おっ、

団地か…!!

なんか闘技場みたいな構造だな。

HAPPY NEW YEARとか飾ってあるし…もう半年経ったぞ。
では早速、今回取材する学生さんの住むお部屋に参りたいと思います。
ガチャ
「こんにちは~」

おっ!




「四人! ここに四人で住んでるの!?」
「はい、そうですよ」
見る限り、9畳ほどのスペースに二段ベッドが縦2つ。
そのほかに、トイレも洗濯機も、生活に最低限必要とされるものはすべて収容されている。
これで一ヶ月およそ1万円、つまり一人2,500円の家賃です。やっす!

上から見た図。

玄関から見た図。
タンさんのお部屋 – Spherical Image – RICOH THETA
パノラマで見た図。

「「「「俺たちがベトナム版テラスハウスだぜ!」」」」
とは言っておりませんが、こちらが住人の皆さん。
左から、銀行員のフアンさん、学生のロックさん、エンジニアのカンさん、学生のタンさん。
学生のお二人は、日本語を勉強しているとのこと(ここでの会話も実は日本語)。
今回は、タンさんを中心にお話をうかがいます!
これがベトナム人学生(社会人含む)生活の実態だ!
いや~、それにしても…。



「なんだか苦労している感があるねぇ…」
「そうですか?普通ですよ」

「だってドアノブないよ」
「押すだけだし」

「ベッドはゴザで固いし」
「慣れてますよ」
「ファスナーも壊れてる」
「いえそれ開けてるだけ」
「閉めようぜ!」

「このポスターもきっと空腹を紛らわそうと…」
「壁の汚れを隠すためです」
「安心した!」
大丈夫とは言うものの、やはり贅沢をしている素振りはない。
「やっぱり節約しているの?」
「『節約』?『節約』って何ですか??ちょっと日本語を調べます」

スマホで調べるタンさん…!
「って、スマホ持ってるのね!」
「最近の大学生ならみんな持ってますよ」
「でも、家賃の五倍はするんじゃないの」
「確かにそうですけど…こうしていつでも翻訳できるじゃないですか」
「うむむ、合理的回答!」
なるほど、自分の物差しばかりで測ることはよくないな。
しかし、備品については分かったけど、どうしても気になることがある。
ベトナム人のパーソナルスペースは日本よりグッと狭い
それはこの部屋の広さ、というより狭さです。
「失礼かもしれないけど…これ、狭くない??」
「そんなことないですよ、だって自分の机もあるし」

「いやそれベッドの上ー!」
ベトナム人は、日本人に比べてパーソナルスペース(他人に近づかれると不快に感じる空間)が比較的狭く、働いていない学生がルームシェアをすることは一般的。騒音に対しても気にする人は少ないので、深夜でも周辺の家々に届くくらい大音量でカラオケが聴こえて悩まされる、ということは「在住外国人あるある」です。まぁ、女の子と話すときに顔が近いという利点もありますが。
「ベッドに上がってみますか?」
「いいの?」

「ひしゃげとる」
「大丈夫です!」

「よっ…」

「んっ?」

「押さえてるやん!」

「大丈夫と思ってないでしょ!」
パッ

「じゃあ離します」
「いや離さないで押さえてて!」
「寝てみます?」
「お言葉に甘えて」

お~、意外と言うと失礼だけど…寝れる寝れる。
ゴロン

「…これ落ちたらどうすんの?」
「落ちませんよ、前の住人は落ちたみたいだけど」
「言葉が矛盾してますよ!」

「…なんかふわふわしてると思ったらクッション敷いてるし」
「そのままだと痛いので」
「さっき言ってたことと矛盾してますよ!」
ついに公開!ベトナム人学生の節約術と生活費は?
さて、ベトナム人学生の暮らしぶりについて紹介してまいりましたが、そろそろその節約術や生活費について聞いてみましょう。何しろ家賃が2500円だ、ほかにもさぞかし気をつけていることがあるのでは!?
「『節約』については分かったよね?」
「はい、お金を貯金することですよね」
「まぁ、100%ではないけどほぼ正解!じゃあ、何か『節約』してることってある?」
「そうですね」
「…………。」
「ないですね」
「いや!いや!いや!あるだろう何か!?」
「う~ん」
「たとえば弁当つくってるとか…」

「あ、はい、つくってます」
「そういうことだよ!」

「それじゃ、自作の棚…とか?」
「そういうことだよ!!」

「この自作のハンガーも…?」
「そういうことだよ!!!」
ちなみに、タンさんいわく、弁当の内容は肉と野菜の炒め物。ヌクマム(ベトナムでよく使われる魚醤)を入れればなんでも美味しくなるとのこと。
「してるでしょ、節約」
「うーん、節約というより、必要だからつくったという感じで…」
「あー」
なるほど、なんか分かった。
彼らは節約という言葉を意識するまでもなく、ナチュラルに身についているんだ。
節約という言葉はある意味で、贅沢な環境から生まれるものなのかもしれないなぁ。
さてさて、ところで。
家賃は2500円ということだったけど、果たして全体の生活費はいくらなんだろう?
そこで聞いてみました、ベトナム人学生(タンさん)の生活費を大公開!
家賃:2,500円
食費&交通費:5,750円
交際費(カラオケ、飲み会、映画):750円
--------------------
合計:9,000円
9,000円…
9,000円!?
いいい、一万円以下~~~!!
タンさんの生活費を年間に換算すると、108,000円。私の例と比べると、そのおよそ1/7。東京都内での例の、およそ1/23ということですか…。
なお、参考として、映画は安い場所なら最新作品でも200円以下、カラオケは20人ほど入れる一部屋が一時間400円以下という驚異の価格。ビールも、ベトナムは世界一安いと言われており、ジョッキ一杯が50円以下ということも珍しくありません。一ヶ月の交際費がおよそ750円ということにも納得です。
改めて、冒頭で書いた「節約するならベトナムに住む」ということは割とマジだなと思いました。
タンさんとロックさんは日本で働きたい。
そういえば、タンさんとロックさんは日本語を勉強している学生。
最後に、どんなことを学んでいるのか聞いてみよう。

逆光でやたら黒くなってしまいましたが、推理漫画の犯人ではなくお二人です。
「では、テキストを見ますか?」
「見る見る!」

「これは音声を聞いて発音を確認する問題です」
「そうか、普段意識しないけど確かに発音は重要だな」

そのほかにも動詞の日本語など。
これはベトナム語の勉強にも役立ちそうだ、私も今度買ってみようかな。
「二人はさ、日本語を学んでどう活かしたい?」
![]()
「エンジニアとして、日本で働きたいですね」
「ほほ~、今増えてるもんね!」
「最近は、日本社会のマナーも学んでいるんですよ」
「何それ!どんなの??」
「こんなのです」

「『打ち合わせ中に彼女の話題を出したら怒られた』…すげぇ生々しいな!」
「将来の夢とか、あるの?」
「僕は、いつかは田舎に帰って、コーヒーショップを経営したいと思ってます」
「僕は両親がコーヒー農園をしているので、その後を継いでもっと大きくしたいです」
「経営者志向で家族思いなんだな、頑張ってください!」
![]()
「はい!」
タンさんとロックさんは、来年には日本で働く予定で、そのために今、集中的に日本語や文化やマナーを学んでいるそうです。実は現在、日本で学ぶベトナム人留学生の増加率は外国人の中でも最も高い。また今年から、ベトナムの一部の小学校で、第一外国語に英語と並び日本語の導入を決定しました。
きっとこの先、日本語を母語のように扱うベトナム人が増えるはず。外国人が日本で働くことも、日本が外国人を受け入れることも、決して簡単なことばかりではないですが、お互いが学び合って国も人も良く変わっていければいいな、と思っています。
ぜひ!お近くで日本の暮らしに困っている外国人の方を見つけたらサポートしてあげてください~!

Wi-Fiはフリーみたいです。










