ゆるがしこい節約メディア「ゆるぢえさん」

ゆるぢえさんでは、「節約術」を
楽しみながら身につけ、
生活の質を
高められるコンテンツをお届けします。


たおやかな舞い姿、揺れる振り袖にだらりの帯、きらめくかんざし、


白粉を塗ってもわかる、初々しい肌に映える紅の色……。

舞妓!!最高〜〜〜!!

舞妓さんの舞を見ながら完全に腑抜けになっている、おかんです。

京都在住で編集/ライター業という仕事柄もあって、寺社仏閣や料亭など京都を代表する観光名所やお店にはけっこう行っているんですが、まだちゃんと知らない分野の「京都と言えば……」がひとつあります。それは……、

舞妓さん!!

料亭などに舞妓さんや芸妓さんを呼んで飲食の場に華を添えてもらったり、舞を観賞したりする、いわゆる「お座敷遊び」は一見さんお断りの場合が多く、金額も数万円は下らないガチの大人の社交場。

一晩で諭吉を気兼ねなく使えるほどのレベルに自分はまだ達していない……しかし、京都の街コンテンツを扱ってる人間として、一度は間近で舞妓さんをちゃんと見たい……とモゾモゾしていたところ、6,800円から13,000円という破格の値段で舞妓さんの舞やお手前を堪能でき、なんとフリートークまで可能な施設があるという情報が!

間近で舞妓さんを見るという夢を叶えに、噂の施設「舞妓シアター」にいそいそ行ってきました。結論から言うと、ガチのユートピアがそこにあったのです。

 

目と鼻の先で舞妓さんが茶を立てる!舞を踊る!!


「舞妓シアター」は京阪の清水五条駅から歩いて5分ほど、花街のひとつである「宮川町」に近い場所に位置しています。

北にすこし歩けば祇園、東にすこし歩けば清水寺と、京都の観光名所からとても近いんですが、閑静な雰囲気のなかに建物があって穴場感満載!


明るい館内には、大きなテーブルと座席がズラリ。花鳥風月を描いた絵がでーんと飾られていてオッサレやな〜。


館内入って右手に舞台があり、舞妓さんたちはここで舞を披露します。この舞台が客席からめちゃくちゃ近い!最前列から70cmくらいしか離れてない!

こんな近くで舞妓さんを見るなんてええのんか、と興奮していたところ……。

 

「かわいい」のインフレが爆発

奥からツイッと現れたのは、舞妓の「小えん」さん!

okan

ぎゃ〜〜!ガチの舞妓さんや!!

koen

よろしゅうおたのもうします、かわいく撮ってくださいね。

この日は同時2組の外国人観光客のお客さんが一緒でしたが、登場した瞬間「うおお……!」と全員が息を飲むのがわかりました。


素人目に見ても高そうな振り袖に、キラッキラの帯留め。


月替わりのかんざしは可憐な桜モチーフ。


後ろ姿もめちゃくちゃきれいで、常に目線が舞妓さんを追っちゃう。

表情、髪型、着物、帯、帯留めなどなど、動く舞妓さんはハッとするほどきれいなポイントがたくさんあって「うわっ横顔すてき、うわっきれいな髷、うわっ上品な着物……」と、もはや思考が追いつかないレベル。

okan

目の前で動いてる舞妓さんってこんなに可愛いの……?

舞妓さんの画像や動画はネットで誰でも簡単に見ることができますが、正直、生でみる舞妓さんのかわいさったらものスゴイいんです!!やばい!すごい!かわいい!天使!妖精!

YouTubeで見慣れている好きな音楽アーティストでも、ライブで聞くと何十倍もかっこよく見えるじゃないですか。例えていうならそういう「生身のスゴさ」がバシバシに伝わってくる。

okan

なんでも『かわいい』っていう女は叩かれがちですが、今日はもう『かわいい』しか言えない。かわいすぎて言語能力がボコボコ下がることをご了承ください。

お点前・舞・写真撮影!もちろんお酒も飲めるぞ

本日の演目はこちら。

・舞妓さんによるお点(約20分)
・舞妓さんとの記念撮影(約10分)
・舞を披露(2曲/約20分)
・芸舞妓さんに関する説明(約10分)
・舞妓さんとのフリートーク(約30分)

※各演目の時間は当日の人数などによって多少の前後があります

以上、一時間半で計6,800円のコースです。お座敷に呼ぶのに数万円かかると考えたら本当に破格の値段!

舞妓シアターでは、時間・金額にあわせて4つのメニューがあり、お弁当がついているコースなどもあります。食事を楽しみながら舞妓さんの舞を楽しむこともができるんですね。

もちろんお酒も充実!伏見の酒造メーカーがつくるクラフトビールがそろっているあたり、細かいところまで「京都」を味わわせてくれる粋すぎる計らいよ……。今回は緊張してお酒を飲めなかったので、次回こそは!


最初の演目は舞妓さんによるお点前。茶菓子が用意され、舞妓さんが立てたお茶をいただけます。


真剣な表情の舞妓さんもかわいいいい……!


かわいい言うてるだけじゃなく、ちょっと真面目なお話をひとつ。

舞妓さんは舞などの他にも、長唄や茶道なども毎日の稽古で経験と技を磨きます(別稽古で笛やお琴、三味線なども)。しかし、イベントなど限定的な催しでは披露されるものの、日常的に人前でお茶を点てることがなくなってしまっていたのだそう。

せっかく学んだ茶道の技術を披露する機会が「舞妓シアター」ができる前までは少なかったんですって。

okan

そんな背景を知るなかでいただくお茶、格別のうまさやで……!

次はグループごとによる舞妓さんとの記念撮影。

私も撮ってもらいました。顔ちっさ!

okan

最高です!遺影にします!

さて、次はいよいよメイン演目です。舞台で舞を披露してくれます。
三味線の音と歌声が鳴りはじめ、衣擦れの音が響きそうなほど近い距離で舞妓さんが踊りはじめました。


この流し目!!

okan

舞妓さんっていえば16歳から22、3歳くらいでしょ?なんじゃこの色っぽさ……!

舞妓といえばやはり舞いだな〜。歌詞の細かな部分まではわからなくとも、舞から伝わるこの世界観、海外の人にもおわかりいただけただろうか……

可憐すぎる〜〜〜!!人を楽しませるプロフェッショナルや〜!!

「仕込み」と呼ばれる修業期間を経て、本格的にお座敷で活躍しはじめても、お昼間はお稽古に精を出す舞妓さん。舞妓や芸妓でいる限り、ずっと芸事を学び続けながら「その道のプロ」として精進し続けなければいけません。

舞妓シアターは、そうした毎日の鍛錬を発表する場でもあるとのこと。芸事に生きる舞妓さんの姿を、公演を通じて見ることができる貴重な体験なのです……。


舞妓さんを間近で見る夢、いま叶ってます。感無量じゃ〜!!

 

日本の人にこそもっと知られてほしい舞妓の文化

最後は舞妓さんとのフリートーク、その前に舞妓シアター代表の久々さんに、施設についてお話をおうかがいしました。

okan

今日はすてきな公演をありがとうございました!まずは舞妓シアターができたいきさつを教えていただけますか?

kugusan

開館のきっかけはやはり、ご旅行のお客様の増加ですね。インバウンドによる消費も大きくなっていますし、京都を訪れていただく方々に向けて開館しました。完全予約制で、毎日舞妓さんによる公演を開催しています。

okan

舞妓さんは世界中で認知されてますし、人気ですもんねえ。

kugusan

とはいえお客さまの8割は外国の方なんですよ。

okan

え〜もったいない!せっかく日本の文化なんだから日本の人にもっと知られてほしいですねえ!

kugusan

そうですね。認知がある分、舞妓さんはお座敷でしか見ていただけなかったことが多かったんですけど、舞妓シアターを通じて、舞妓さんのことをもっと知っていただくと嬉しおす。

メニューは日英の表記で、Wi-Fiも完備されているのが観光客にうれしいポイント!

舞妓さんと楽しくおしゃべり!フリートークタイム

舞いが終わって一息ついたあとは、一組ずつ舞妓さんが席を回ってのフリートークタイム。英語が堪能なスタッフの方が常駐しているので、海外のお客さんも楽しそうに喋っていました。

okan

お茶を立てたり舞いを踊ったりする舞妓さんもかわいいんですが、こうして自由に喋ってくれる姿もめちゃくちゃかわいいですね……。

kugusan

お客様のなかには『舞妓さんって喋るんだ』って驚かれる人もいるんですよ。

okan

確かにあんまり舞妓さんって喋るイメージないですね!

kugusan

舞いの最中はもちろん話すことはないんですが、無駄にぺちゃくちゃお喋りするようなことは、舞妓さんはしませんから。それで『喋らない』という誤解が生じているのかもしれませんね。


うおおおおおお!!!喋ってる舞妓さんもかわいいいいよおおおおお!!!

kugusan

今日はお客様が2組だけなので、ゆっくりお話していただけます。お客様の人数が多いと、どうしてもお一人あたりの時間が少なくなってしまうのが今後の課題ですね。

okan

なるほど、人数が少ない方がお得なんですね!見ているだけでも幸せなのに、お話ができるなんて……!

kugusan

うちは実家が置屋さんどす。だからお客さまにそう思っていただけるよう、毎日舞妓たちの身だしなみや言葉使いに粗相がないか、目を光らせてばっかりで……。

okan

そんなふうに厳しく律されているからこそお客さんが心から舞妓さんを楽しめるわけですね……!芸の道は厳し〜〜!

 

他のお客さんとのお話を終えて、ついに舞妓さんがやってきてくれました。思わず深々お辞儀してしまうくらいの破滅的なかわいさよ……!

okan

今日はありがとうございました……!舞妓さんをこんなに間近で見ることができてマジで幸せです!

koen

そない言うてくれて嬉しおす。舞妓シアターは普段お座敷ではお会いできひんお客様とお話しできるんで、うちらも楽しおす。

okan

間近で見るとしみじみ感じますけど、めっちゃくちゃお若いですよね。小えんさんはいまおいくつなんですか?

koen

17歳どす。

okan

じゅ……!

koen

へえ。うちは中学を卒業して舞妓さんを目指しましたさかい。

普段17歳と話す機会なんてないので緊張する私。

okan

ご出身はどちらなんですか?進学せずに舞妓になるって、中学の同級生はビックリしただろうな。

koen

うちは神戸出身なんどすが、舞妓になることは言わんと卒業したんどす。『進学せずに、京都に行きます』だけ言うて。

okan

話の的になるのがはばかれた的な?

笑った顔かわいい〜!!一瞬、年相応のあどけない表情が見えてマジで胸キュン。

koen

そうどすねえ……。やっぱり進学が当たり前どっしゃろ。噂話になるのがイヤやから黙ってたところはありおまね。でも、仲のいい子は察してたみたいどしたね。

okan

確かに、中学生だとちょっと変わった事してるとすぐ話題になりますもんね。

koen

前はそうした話題の種になりとうなくて、黙って地元を離れたんどすが、こうして舞妓さんとしてお仕事させてもろて、今は伝統や歴史を守っていくことに誇りを持っております。自信を持って自分のことを話せます。

okan

立派すぎるわ……!!

17歳とは思えないような大人の振る舞い。話してるうちに全ての語尾に「いや〜、めっちゃしっかりしてはるわ〜」と親戚のオバちゃんのような感嘆詞がつきました。

たった15歳で自分の生きる道を決めた、意志の強さと自信が満ちあふれてる!

okan

こうして舞妓さんを近くで見させてもらうのははじめてだったんですが、すっかり虜になりました!

koen

公演は予約があれば毎日開催してますさかい、ぜひまたきておくれやす。

凛とした立ち振る舞い、上品な身のこなし、洗練された話し方……目の前で生身の舞妓さんを見たらもう、心を射抜かれてしまった〜!!!

もう語彙力が追いつかなくてホントに口惜しくなるくらい、圧倒的なまでの魅力でした。この日だけで「かわいい」を500回くらいつぶやいた気がします。

値段に関して「6800円でも高いじゃん」って感じる人もいるかもしれませんが、たとえばですよ。よくあるマッサージの相場ってだいたい10分1000円じゃないですか。単純計算1時間で6000円。精神的・肉体的に関わらず「誰かの気分を良くするためにきちんとしたプロの手が必要」な場合って、最低でもそれくらいはすると思うんです。若くして毎日を芸事に費やすプロの世界を目の当たりにして、私はめちゃくちゃ安い!という印象を受けました。

舞妓のことは好きでも、実際に間近で見たことがない、ちゃんと見てみたい……という人はきっと多いはず。そんな人はぜひ、ぜひぜひ舞妓シアターに足を運んでみてください。忘れられない京都の思い出になりますよ〜!!

お店の情報

舞妓シアター
京都府京都市東山区大黒町302−2
075-741-8258
https://maikotheater.jp/
※公演の予約はHPを参照