むさし証券トレジャーネットに直撃取材!最安レベルの取引手数料の秘密とは?
投信、株、FX・・・なんであれ投資をするには、まず証券口座を開設しなければはじまりませんが、証券会社がたくさんありすぎて選べない!というのが、初心者の本音ではないでしょうか。
「証券口座なんてどこで作っても一緒だろ?」
「商品数が幅広くて数が多くて、サービスが充実している大手を選んでおけば間違いないでしょ」
そんなふうに考えていませんか?
そこで注目したいのが、手数料の大幅値下げで支持を集めているむさし証券のトレジャーネット。
業界最安レベルの手数料はとてもわかりやすくて魅力的ですよね。
でも、大手証券会社に比べて、情報量があまりに少ないので、本当にここで口座開設していいものか正直迷ってしまいます。
真相が知りたい・・・ということで、むさし証券に依頼してみたところ、なんと取材OKがでました!
トレジャーネットの担当者さんに直接お話しをきけるということで・・・
せっかくのチャンス、失礼なんて言っていられません。
気になることを根掘り葉掘りぜーんぶ聞いてきました。
目次
1. このお二人にお話を伺いました!
むさし証券インターネット事業部長。
人工知能ビジネス創出協会(AIB)役員として、FinTechなど金融のAI化、IT化に向けた取り組みにも参画している。
内田寛氏(右)
むさし証券インターネット事業部 課長。
証券アナリスト(日本証券アナリスト協会検定会員)、ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定CFP)。
web部門の担当者さんということで、きっと若手の方がご対応くださるのかと思っていたら、いきなり部長と課長というツートップが登場!
すごすぎる。
2. 手数料も金利も業界最安レベル!どうして安さにこだわるのですか?
トレジャーネットは2016年に現物取引の手数料を最大65%も引き下げて、業界でもトップクラスの安さを実現しました。
また、信用取引の金利も1.35%と破格の安さ。
まずは、なぜここまで安さにこだわるのか聞いてみました!
トレジャーネットの手数料が安いと話題ですが、どうしてこんなに引き下げたんですか?
私たちは、投資のハードルを下げるということを第一に考えています。
今は「貯蓄から投資へ」の時代ですから、初心者の方にも安心してはじめやすく、ということを考えて、取引手数料を大幅に下げることにしました。
たしかに手数料が安い、というのは私たち初心者にとって、とてもわかりやすいメリットです。
私は長年営業として多くの投資家さんと関わってきた中で実感しているのですが、投資で成功している方ほど、1円レベルで手数料にこだわられます。
初心者の方には、手数料が安いことのメリットはまだ印象レベルでしか感じられないかもしれませんが、投資を続けていくうちに、手数料の重要性がより実感いただけると思います。
そうなんですか!成功している投資家の方って、大金を動かすので細かい手数料なんて気にしていないと思っていました。
手数料の安さは入り口を広げるだけではなく、順調に投資を続けてもらうためのサポートでもあるんですね。
はい。ですので、トレジャーネットはすべての投資コストを安くというスタンスをとっています。
口座を開く証券会社選びで一般に注目が集まるのは、1回あたりの取引手数料の安さですが、デイトレードをされる方向けに、1日何度取引しても合計金額にあわせて定額になるトレジャーボックスもご用意していますし、信用取引をされる方向けの信用金利も安くしています。
約定代金が300万円までなら1日の手数料は1,200円、300万円以上~600万円までは2,400円・・・という具合に、合計金額で手数料が決まるので、主に1日に何度も細かい取引を繰り返すデイトレードに活用できる。
信用取引で借りた資金や株式にかかる利子を信用金利といい、証券会社によって利率が異なります。
投資のハードルを下げるため、安さだけでなくシンプルなわかりやすさも重視しています。
業界では、現物取引と信用取引でそれぞれ別の手数料を用意するのが一般的ですが、トレジャーネットでは両者を区別せず、同じ手数料でわかりやすくしています。
すっきりしていてわかりやすいです。
それに、現物取引同様に信用取引の手数料も安い!ということですね。
3. 安さの秘密はシンプル化!コストカット&わかりやすさへのこだわりがすごい
手数料が安いのはうれしいのですが、その安さが少し不安でもあります。
トレジャーネットはどうして何でもこんなに安くできるんですか?
トレジャーネットは投資のハードルを下げるために、シンプルでわかりやすいという点を追求しているので、サービス全体で余計なものをつけていません。
それがローコストにつながり、結果リーズナブルな手数料を実現できるのです。
取引ツールは機能を絞って初心者にも使いやすく!
取引ツールがわかりやすい例だと思いますが、トレジャーネットはツール開発のハイスペックな競争には参加していません。
必要な機能に絞ってコストをおさえているので、口座を開設した方であればどなたでも無料でご利用いただけます。
利用条件がなくて無料なのはうれしいです!
でも、ツールはweb証券各社が高機能なものをリリースしていて、投資家にとって、口座開設をするときの選定基準にもなっているようですが、機能を絞ってしまって大丈夫なんでしょうか?
正直申し上げますと、高機能なツールをつかいこなしたり、複雑な注文方法ができることに利便性を感じる方は、かなり少数だと思います。
いろいろなことができるツールは確かに魅力的ですが、大多数の投資家、特に初心者にとっては、使い方がよくわからないという困った状況になりやすいのです。
一部の方にしか必要のない機能を盛ってしまうと、ツールの見栄えは立派になりますが、その開発コストはシステム利用料、あるいは手数料に組み込まれるという形でお客様全体で負担することになってしまう。
トレジャーネットは、それならば最初からやらない、という考え方なんです。
コスト削減と使いやすさが両立できているんですね。
ただ、ネットの評判をみると「メンテナンス時間が長いし回数も多くて取引したいときにできない」という苦情を多く見かけたのですが、これは本当ですか?
以前はそうでした。2010年前後の頃は、メンテナンスでご不便をおかけすることが多かったと思います。
ただ、最近は月に1回程度と、一般的な頻度におさえられていますのでご安心ください。
なるほど。かなり前の話なんですね。
実はついこの前、システムが大きくリニューアルされたので、これからはメンテナンスの回数がおさえられます。
そうしたバックヤード面のほか、ご要望を受けて新機能も加えています。
コストカットとシンプルを追求しながらも、ツールは進化しているんですね!
多いほど良いとは限らない!取り扱い商品も厳選
もしかして、取り扱い商品の幅が狭いのもシンプル化とコストカットに関係していますか?
海外株の取り扱いがないし、投資信託も数が少ないな〜なんて思っていたのですが。
はい。取り扱えないのではなく、積極的な判断のもと、あえてラインナップから外しているという状況です。
たくさんの商品を扱えばそれだけ管理コストがかかってきます。それがぐるっと回ってお客さまにかえってくるのは、トレジャーネットの基本理念に反するわけです。
表面的には商品数が多いと魅力的に見えますが、コストという面からみると違うんですね。
それに、商品が多くなると、選択肢は広がる一方で、初心者の方には分かりにくさが増すわけです。
そういう考えのもと、投資信託は50本以下に絞ってあります。
投資信託はいまや何千本も商品が出回っていますが、初心者の方がそれをぜんぶ比較して選ぶというのは難しいですからね。
すみません「投資信託、たったのこれだけ?」って思ってました。
意図があってのことだったんですね。
ただ、海外株に関してはニーズが高まってきているので、いまは需要を見極めて検討しているところです。
1株から購入できる単元未満を初心者向け商品として用意している証券会社も多いですが、投資のハードルを下げるという意味で取り扱ったりしないんですか?
そのため、1銘柄購入するのにもまとまった資金が必要です。
単元未満株は、購入単位にかかわらず、1株から購入することができるサービスです。
そうですね、たしかに単元未満株は初心者の方の需要が高いので、ご用意したい気持ちは少しあるのですが・・・。
ただ、これもコスト高な商品なんですよ。
やっぱりそうですよね・・・銘柄のもともとのロットを崩して販売する上に、単価が安いんですから。
取り扱いのある証券会社でも、単元未満株は通常の取引手数料とは別に高い手数料がついているので、そんな気はしていました。
本当に深く考えて商品選定されているんですね。
IPOは歴史と実績の証!でも売りにするつもりはありません
近年IPOの取り扱いが増えているのは、何か特別な取り組みをされているのでしょうか?
市場に公開される前に予約注文をして入手し、公開と同時に取引にだすことができます。
IPOが取り扱えるのは、むさし証券の100年に迫る歴史と信用のおかげです。
年々歴史の積み上げが増えていっているところへ、近年、上場する企業が増えてIPO市場が盛り上がってきたことで、取り扱いが増えています。
IPOの幹事は大手の証券会社さんが務めることが大半です。
この規模の証券会社で幹事入りできるのは、弊社以外ほとんどないんですよ。
IPOは扱っていること自体が信頼と実績の証なんですね!
IPOは期待感から値上がりしやすいということで、初心者でも儲けやすいと聞きますが、投資のハードルを下げるという面からIPOはオススメでしょうか?
いや、それは一概には言えないですね。
上がるIPO銘柄もあれば下がる銘柄もありますので。
IPOをきっかけに投資に興味をお持ちになるのはいいことだとは思いますが。
それに、IPOは儲かる!という情報が先行してしまって、そればかりに期待が集まるのも不健全です。
IPOの獲得だけに注力する方は、そのときだけのお金の出し入れを繰り返します。
そのときに発生する振込み手数料がコストとなって、他のお客さまに降りかかってしまうのはフェアではありません。
なるほど。
こんなにIPOの実績が伸びている中でも、それで煽らず堅実に考えられているんですね。
担当者直通!コールセンターはおかない
実は先日トレジャーネットの申込みについて問い合わせの電話をしてみて気づいたのですが、他のネット証券にはサポートの専用コールセンターがありますが、トレジャーネットの場合は担当部署に直通なんですね!
まずは自動音声で本人確認や要件確認が入るものだと思っていたので、びっくりしました。
はい。コールセンターという専門部隊はおかず、店舗経験者を中心としたトレジャーネットの担当者が直接ご対応しています。
掲載されているアンケートを見ると、専用のコールセンターを設置してほしいという声もある一方、直通ですぐに担当者につながるのが好評のようですね。
これもシンプル化とコストカットに繋がっているのでしょうか?
● すぐ対応してくれるので良い。
● つながりやすく丁寧で非常に良い
● 迅速に対応して頂けるので助かっております。
● 待機時間がなく、直接担当者に繋がるのて大変便利に思います。
● 直接、有人対応をしていただき、満足しています。
出典元:トレジャーネットお客様満足度確認アンケート結果(2016年)
そうですね。
担当者の業務がコールセンターに限定されない分、オールマイティーに対応できるという強みがあります。
たらい回しはほとんどなく、かなりハイレベルなことでもその場で解決できるようになっています。
私が問い合わせたときも、すぐに解決してしまったので感激でした!
4. トレジャーネットのメッセージとこれから
本当に正直にお話すると、トレジャーネットは手数料が安いのはいいけど、他のネット証券に比べて、商品も少ないし、サービスも物足りないな〜と思っていました。
苦笑
苦笑
でも実は、投資をする人にとっての本当の利益を考え抜いた結果だったんですね!
他社と同じ部分で競い合っても、お客さまにとっては5社が6社に増える程度のインパクトしかないですし、選択肢の数が増えた分、選びにくくなって不便になるかもしれません。
そこで、トレジャーネットは八方美人をやめて得意なところに特化していくことにしたんです。
「使いやすさ、わかりやすさ、コストの安さで投資のハードルを下げていますから、安心してまず一回挑戦してみてください」というのがトレジャーネットの基本的なメッセージです。
使いやすい、わかりやすい、コストが安いというのは、投資初心者としてとても魅力的に感じます。
時代の流れとしてこれからもっと、貯蓄から投資への切り替えニーズが高まっていくと思います。
そこで初めて投資に踏み出す方のために、分かりやすい投資の教材や、トレジャーネットの使い方が簡単にわかるご案内ページなども充実していきたいと思っています。
それは心強いです!
お話を聞いて、トレジャーネットなら安心して投資を始められそうだと思いました。
中山さん、内田さん、今日は本当にありがとうございました!
今回の取材をするまで、商品の数やサービスの多さは大きなメリットだと思っていましたが、これから投資をはじめる人にとっては、実は選びにくさやコスト高など、妨げにもなりえるということに驚きました。
トレジャーネットは手数料がただ安いわけではなく、投資をする人の利益を考え抜いているサービスなのだということがよくわかりました。
堅実に100年近い歴史を刻んできたむさし証券だからこそ、厳しい比較にさらされるweb証券の世界でも独自の道を貫けるのかもしれません。
これから投資をはじめる人にも、長く投資を続けていきたい人にも、強い味方になってくれるむさし証券のトレジャーネットは、これからもっと人気が高まりそうですね!